ベトナムへの化粧品輸入手続きの包括ガイド

輸入化粧品は特有の商品カテゴリーです。化粧品の輸出入、商業、流通活動は、保健省の規制に準じる必要があります。輸入化粧品の通関手続きはどのように行われるのでしょうか？以下の記事で答えを提供します。

I. 化粧品輸入ポリシー

2011年の通達06/2011/TT-BYTに基づき、市場で流通する前に、化粧品は権限ある国家機関から製品宣言受領番号を取得する必要があります。 2018年11月12日に政府により発行された法令155/2018/NĐ-CPによれば、輸入業者は必ずしも製品宣言受領番号を税関に提示する必要はありません。しかし、手続きを行う者は、市場で正式に製品を販売する前にこの番号を取得しておく必要があります。

II. 化粧品アイテムのHSコードと輸入税

商品輸入手続きを進める前に、正しいHSコードを特定することが企業にとって最初のステップです。製品のユニークな特徴に応じて、異なるHSコードのグループに分類されます。したがって、HSコードを決定することにより、企業は実施する必要のある手続きと履行するべき税務義務を理解することができます。特に以下の化粧品アイテムについて：

·      シャンプー、ヘアスプレー、ヘアカーラー、ヘアダイ、ヘアケア製品：HSコードカテゴリー3305。通常の優遇輸入税は15％-20％、韓国からの輸入税、AKまたはVK C/Oフォームを使用すると0％-5％；ASEAN諸国（タイ、マレーシアなど）からの輸入税、D C/Oフォームを使用すると0％；中国からの輸入税、C/Oフォームを使用すると0％です。

·      フェイスウォッシュ、スキンクリーム、ボディローション、スキンケアマスク、サンスクリーン、リップスティック、スキンケア製品：HSコードカテゴリー3304。通常の優遇輸入税は10％-22％、韓国からの輸入税、AKまたはVK C/Oフォームを使用すると5％、ASEAN諸国（タイ、マレーシアなど）からの輸入税、D C/Oフォームを使用すると0％、中国からの輸入税、C/Oフォームを使用すると0％です。

III. 化粧品輸入の税関手続き

1. 化粧品輸入宣言手続き

これは化粧品輸入業者に必須の手続きです。

通達 06/2011/TT-BYT に基づき、化粧品宣言書類には以下が含まれます：

·      製品の詳細情報：製造者/組立者；市場へ化粧品を販売する地元企業；地元企業の代表者；輸入者および製品成分リスト；

·      輸入者の事業登録証明書または投資証明書、化粧品取引の許可を記載；

·      原産国で承認された化粧品の自由販売証明書（CFS）、領事館による合法化；

·      製造者の権限証明、領事館による合法化；

·      化粧品輸入宣言フォーム：2部；

·      輸入化粧品の成分比率；

·      宣言は発行日から5年間有効です。

しかし、以下のケースは化粧品宣言が不要です：

·      研究またはテスト目的の輸入。

·      贈り物、商業目的ではない。

·      展示アイテム。

2. 化粧品輸入の税関書類

化粧品の輸入宣言後、次のステップは出荷品の税関通関です。税関書類には以下が含まれます：

·      船荷証券（ビルオブレーディング）。

·      海上運賃請求書。

·      商業請求書。

·      荷造りリスト。

·      Port of Loading Surcharges Invoice.

·      化粧品輸入宣言受領書。

書類を税関に提出後、税関は検査および通関の責任を負います。

 3. 化粧品の商品ラベリング

税関通関後、企業は市場リリース前に規制に準拠するために補足ラベルを追加する必要があります。

完全なラベル情報には以下が含まれるべきです：

·      製品名と機能；

·      完全な成分配合；

·      使用方法；

·      原産国（化粧品の生産場所)；

·      製品を販売する企業または個人の名前と住所（ベトナム語で）；

·      重量または容量；

·      製造日または使用期限および最適使用期限（日/月/年） - 30ヶ月未満安定の製品は必須；

·      安全に関する警告；

·      バッチ番号。

注意:

·      製品の成分は時間とともに変化する可能性があります。新しい輸入の前に、企業は製品成分に変更がないか確認する必要があります。

·      変更がある場合は、税関が到着時にコンテナの検査を要求するのを避けるために新しい化粧品輸入宣言を行う必要があります。

·      もし元の製品ラベルが化粧品輸入宣言と一致しない場合、企業は3千万から5千万VNDの行政罰を受ける可能性があります。罰金を受けてから30日以内に、企業は新しい化粧品輸入宣言を提出しなければなりません。30日以内に提出されない場合、税関は再輸出の手続きを進めます。